吹田市立博物館では「第3回 小さいとこサミット~小規模ミュージアムのつどい~」を、3月12日(月)に開催することになりました。当館HP(http://www.suita.ed.jp/hak/moy/summit.html)からチラシ(参加申込書つき)をダウンロードの上、メールかファックスにてお申し込みください(申込書はお分かりになる範囲でお答えください)。申し込み締め切りは2月27日(月)です。直前のご案内になってしまいましたが、皆様のご参加をお待ちしております。
なお、チラシには多数の場合は抽選である旨記載がありますが、よほどのことがない限り基本的にお申し込みをされた方すべてを受け入れる予定でおります。なお、このチラシはミュージアム関係者用です。一般の方は、http://www.suita.ed.jp/hak/moy/moy4.htmlをご覧ください。 では、皆様にお会いできますことを楽しみにしております。 ********************以下、転送歓迎******************** 「第3回 小さいとこサミット~小規模ミュージアムのつどい~」 小規模ミュージアムでは、地域社会との連携や地域社会の主体的な活動が何よりも大切です。そのことにより、地域社会の実態や要望に即したミュージアム活動の展開が期待できます。また、地域社会との連携は、地域の個々人の‘知’や‘経験’をミュージアムに蓄積し、‘集団知’として発展させることにもつながります。 これまでのような、「官=行政」が公共の多くを担う時代は終焉を迎え、「民=地域社会・市民」も公共の担い手として期待される時代にあって、小規模ミュージアムは市民に対して一方的に何かを教育する場ではなく、自律的な市民と共に考え、活動し、育ち、そして地域社会に小さな変革と大きな誇りを与えていく場としても機能することが求められているのです。 「第3回 小さいとこサミット~小規模ミュージアムのつどい~」では、東北地方の地域社会のつながりが危機に瀕した東日本大震災後の今、あらためて小規模ミュージアムが地域社会に果たすことのできる役割や、小規模ミュージアムの体力に見合った具体的な活動のあり方などについて、参加者のみなさんと共に考えます。 1.日時・会場: 平成24(2012)年3月12日(月) 13:00~17:50 (12:00開場) 吹田市立博物館 2F講座室 (定員120名、要申し込み、多数抽選、参加費無料) 2.主催: 吹田市立博物館、小規模ミュージアムネットワーク 3.後援: 日本ミュージアム・マネージメント学会、全日本博物館学会、日本展示学会、西日本自然史系博物館ネットワーク 4.対象: 博物館関係者、その他関心のある市民の方 5.プログラム: 11:00-12:00 【自由参加】吹田市立博物館がある紫金山公園の自然観察・文化財見学 12:00-13:00 昼休み・展示室の自由見学 12:00-13:00 開場・受付(2F講座室前) 13:00-13:10 趣旨説明 13:10-13:40 講演「吹田市立博物館の市民参画 ―開会の挨拶にかえて―」 13:40-14:55 小規模ミュージアムInside Out―地域社会との関わり方とその役割― きしわだ自然資料館 学芸員 平田慎一郎 吹田市立博物館 ボランティアの会会長 香坂康樹 吹田市立博物館 平成22年度夏季展示実行委員会委員長 高畠耕一郎 展示部会長 塩田敏治 芥川緑地資料館(あくあぴあ芥川) 主任学芸員 高田みちよ 篠山チルドレンズミュージアム ミュージアムクラブ 代表 垣内敬造 14:55-15:15 休憩 15:15-15:45 質疑応答 15:45-16:45 東日本大震災後に小規模ミュージアムはどう動いたか? キッズプラザ大阪 イベント・ホール担当・事業コーディネーター 吉村幸子 ボランティア担当 松永さつき なにわホネホネ団 団長・NPO法人大阪自然史センター 臨時職員 西澤真樹子 芥川緑地資料館(あくあぴあ芥川) 学芸員 中村知恵 伊丹市昆虫館 学芸研究員 長島聖大 修復ボランティア 佐藤友典 16:45-17:15 質疑応答 17:15-17:45 総括・総会 17:45-17:50 閉会の挨拶 19:00-21:00 【自由参加】交流会(会費4,000円。JR吹田駅周辺の予定) 6.各館の印刷物・パンフレット等の配付について: 印刷物・パンフレット等は、3月10日(土)までに吹田市立博物館の五月女宛にお送りください(着払不可)。当日の配付用として適量をお送りください。また、当方から残部の返送は致しません。当日持参も受け付けます。 7.お問合せ・お申し込み: 参加をご希望の方は、当館HP(http://www.suita.ed.jp/hak/moy/summit.html)にで参加申込書をダウンロードの上、2月27日(月)までに下記FAXかE-Mailにてお申し込みください。 FAX:06-6338-9886 E-Mail:ckaxj800@sutv.zaq.ne.jp 吹田市立博物館 担当:五月女(さおとめ)
新規採用職員後期研修として普通救命講習(応急手当の目的・必要性、心肺蘇生法の実務、AED取扱い方法など)を受講してきました。
もし誰かが心肺停止になった時、救急車が来るまでの数分間が生死を分けるといいます。その場に居合わせた人(バイスタンダー)が応急処置をすることで、人命救助ができるかもしれません。僕は、これまで普通救命講習2回、上級救命講習1回の受講経験がありますが、すでに最後の講習から2年以上が経過していたので救命技能の維持向上のために受講してきました。 公共施設である博物館の職員として、また公務員として、救命技能を忘れることなく維持向上させるために、これまで以上の意識を持って定期的に講習を受講するようにしたいです。近日中に、自らの職場でのAED設置場所を再確認するとともに、毎日維持管理をしている現場の職員がいるとのことだったので、維持管理の内容などについて聴取したいと思っていますす。
新規採用職員現場体験研修として、市役所本庁の納税課で納税徴収体験をしてきました。厳しい財政状況の下、地方公共団体が行うサービスには必要不可欠である税の重要性を市職員に対して常に意識付けることを目的とする新規採用職員対象の研修でした。
博物館業務には直接は関係のない納税徴収体験ではありましたが、市が幅広い仕事をしていることを再認識し、博物館業務が市の別業務との関係性の中で、どのように位置づけられるのかを意識する上で、大変貴重な研修となりました。また、納税業務自体を覚えるというよりは、日々の博物館業務の中で予算を節約することの大切さを認識する上でも、大変貴重でした。 市民が納税義務を有するのは、市民が行政サービスを受ける権利と表裏一体です。よって、市や市民が博物館の存在意義を認め、その存続のために予算を出している以上、行政サービスのひとつとしての博物館における市民サービスは、市民の方をしっかりと向いて行っていかなければなりませんし、市民の納税義務はそのために発生しているのだと言えます。今回の研修を受けて、今後の博物館業務を遂行する上で、納税者の存在をより強く意識することの重要性をあらためて認識しました。 ただ、敢えてひとつ付け加えるとすれば、博物館においては、時間的・空間的な視野と意識を持つことが重要です。つまり、歴史資料を半永久的に保存することによって、「今生きる人々」だけでなく、「未来の人々」のニーズにも供することが求められる博物館にあって、「今生きる納税者」だけでなく、「未来の納税者」のことも視野に入れつつ業務にあたる必要性があります。また、博物館という施設の性格上、他市町村の住民や外国人であっても、来館者として受け入れることが大前提であるため、博物館ではより幅広い視野と意識を持って業務にあたるよう心掛けていきたいものです。 担当している吹田市立博物館の平成23年度秋季特別展「さわる―みんなで楽しむ博物館―」が9月4日(日)に始まりました。4月に当選したばかりの井上市長も開会式に駆けつけ、挨拶をしてくれました。人は博物館のモノをさわることで何を得、何を感じるのか。この特別展では、皮膚感覚・聴覚・嗅覚などの感覚を使って博物館を楽しむことでどのように来館者の知が無限に広がっていくのか、その多様性と可能性を来館者の様々な声から考えたいと思っています。この特別展は、来館者に展示物をさわってもらうことに主眼を置いた展覧会ですが、原点はいわゆるハンズ・オンからの発想ではなく、小山修三・現館長(民博名誉教授)が持ち込んだ「民博の民族資料は世界中から集めたガラクタだから来館者には自由にさわってもらったら良い」という梅棹忠夫DNAと、手学問を唱える全盲で民博の准教授・広瀬浩二郎DNAからの影響を強く受けたものです。なお、梅棹も1980年代半ばに失明しています。![]() ![]() この特別展の一番のウリは、無色透明なUV(紫外線)硬化樹脂インクの点字や立体触図を使った図録(変形B5版、22ページ、2,200円、限定200部)です。点字や立体触図が透明なので、その下の字や図をほとんど邪魔せず、文字どおり「みんなで」楽しめる図録になっています。いままで博物館が刊行した同種の図録としては、文化庁等の補助金を得て視覚障がい者など展覧会の開催に協力した限られた関係者にのみに無償で配布された高価な図録作成の例はいくつかありましたが、館が自らの予算で作成し、欲しい人は誰でも自己負担をして購入できるように、できるだけ価格をおさえて幅広く(予算の関係で200部ですが・・・)販売されたものとしては、日本ではとても珍しい試みです。レア・アイテムですので、みなさん、ぜひご購入ください。 10月29・30日には、国立民族学博物館 公開シンポジウム「ユニバーサル・ミュージアムの理論と実践―博物館から始まる『手学問のすゝめ』」が開催される予定で、「『さわる展示』の回顧と展望」と題して私も発表します。科研費プロジェクト「誰もが楽しめる博物館を創造する実践的研究―視覚障害者を対象とする体験型展示の試み」(研究代表者:民博・広瀬浩二郎)の成果公開としてのシンポジウムです。すでにかなりの申込みが入っているそうで、広瀬先生は座席をもう少し増やせないかと思案中だそうです。参加を希望される方は、お早めにお申し込みください(もしかしたら既にいっぱいになっているかもしれません!)。プログラム等は民博HPをご覧ください。
平成23年度吹田市立博物館夏季特別展関連シンポジウム/日本ミュージアム・マネージメント学会(JMMA)平成23年度第2回近畿支部研究例会「災害と博物館~災害時に博物館ができること~」が開催された。以下、簡単に報告する。
1.プログラム 13:30-14:00 開場・受付 14:00-14:08 開会あいさつ(桃山学院大学准教授・JMMA近畿支部長・全日本博物館学会役員 井上敏) 14:08-14:55 講演(国立民族学博物館准教授 林勲男氏) 14:55-15:45 講演(近大姫路大学講師、歴史資料ネットワーク副代表 松下正和氏) 15:45-16:30 パネルディスカッション(司会:井上敏、パネリスト:林勲男氏、松下正和氏) 16:30-16:35 閉会あいさつ(文化環境研究所所長・JMMA副会長 高橋信裕) 司会: 五月女賢司(吹田市立博物館学芸員、JMMA近畿支部幹事) 2.講演概要 開催趣旨: 3.11の発生後、多くの人々が「私に何ができるか」を考えた。では、博物館は災害がらみ(災害に向けての備え、災害時の緊急対応、災害後の復興など)でどんな貢献ができるのか。東日本大震災で多くの博物館や文化財等が被災している今、そして、博物館に氷河期が到来している今、博物館の存在意義とは何かをあらためて問い直すべきではないだろうか。世界の博物館の取り組みや関西発の文化財保全の取り組みなどを議論するなかで、われわれに何ができるのか、文化財に関わる関係者や市民一人一人が考えるきっかけにしたい。 林勲男氏(当日配付の講演概要から) 文化財の救出と修復作業が進められている。しかしそれによってすべての文化が再建・再生されるわけではない。国立民族学博物館(みんぱく)がかかわっている活動について紹介しながら、この問題と対策について考えた。また、ミュージアムを通じた防災教育の在り方についても具体的な事例が紹介された。 松下正和氏(当日配付の講演概要から) 阪神大震災以降被災した民間所在の歴史資料を保全するボランティア団体である「歴史資料ネットワーク」の活動について紹介しながら、未指定文化財を保全することの意味、平時からの準備のあり方、博物館が災害時と平時について果たすべき役割についてお話ししたいと思います。 3.感想・反省 「災害時に博物館ができること」というサブタイトルの付け方は、良くなかった(私がタイトルを考えました)。「災害時」というと、博物館の災害時における緊急対応をイメージしてしまう恐れがあるからである。実は、平時や復興時・復興後の対策・対応も大切である。また、博物館だけでなく、普段から博物館が立地する地域や保存科学や修復、博物館学の専門家らを巻き込んで郷土の歴史と文化を守っていくことが、災害からの物理的復旧が安定した後に地域の人々が生きていく精神的な糧になりうるものとして大切な要素だと改めて認識した。9月11日の秋季特別展「さわる―みんなで楽しむ博物館―」関連イベントである「水濡れ資料の吸水乾燥ワークショップ~『史料の救命士』ボランティアのお誘い」もこうした考え方に基づき開催するものである。
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平成23年度 吹田市立博物館夏季特別展関連シンポジウム 日本ミュージアム・マネージメント学会(JMMA)平成23年度 第2回近畿支部研究例会 「災害と博物館~災害時に博物館ができること~」のご案内 ------------------------------------------------------------------------------------◇ 【趣旨】 3.11の発生後、多くの人々が「私に何ができるか」を考えました。では、博物館は災害時にどんな貢献ができるのか。東日本大震災で多くの博物館や文化財が被災している今、そして、博物館に氷河期が到来している今、博物館の存在意義とは何かをあらためて問い直すべきではないでしょうか。世界の博物館の取り組みや関西発の文化財保全の取り組みなどを議論するなかで、われわれに何ができるのか、文化財に関わる関係者や市民一人一人が考えるきっかけにしたいと思います。 大学関係者、文化財保護関係者、博物館関係者、市民の方々、また博物館の災害対応に興味を持っている学生の皆さんなど、たくさんの方のご参加をお待ちしております。 1.開催日時・会場 日時: 平成23年8月7日(日) 14:00~16:00 (13:30開場) 会場: 吹田市立博物館 2F講座室 (定員120名:先着順) 2.主催 吹田市立博物館、日本ミュージアム・マネージメント学会(JMMA)近畿支部 3.後援 全日本博物館学会、日本展示学会 4.プログラム 13:30-14:00 開場・受付 14:00-14:05 開会のあいさつ(吹田市立博物館館長 小山修三) 14:05-14:35 講演(国立民族学博物館准教授 林勲男氏) 14:35-15:05 講演(近大姫路大学講師、歴史資料ネットワーク副代表 松下正和氏) 15:05-15:55 パネルディスカッション(司会:JMMA近畿支部長・全日本博物館学会役員 井上敏、パネリスト:林勲男氏、松下正和氏、小山修三) 15:55-16:00 閉会のあいさつ(井上敏) 司会:黒岩啓子 5.参加費: 無料 6.お問合せ・お申し込み先 E-Mail: s-inoue@andrew.ac.jp (できるだけメールにてお願いします) FAX: 0725-54-3202 (桃山学院大学 経営学部 井上 敏あて) 7.吹田市立博物館へのアクセス 〒564-0001 吹田市岸部北4-10-1 TEL: 06-6338-5500 アクセスの詳細は http://www.suita.ed.jp/hak/riy/riy.html をご参照ください。 【電車・バスでお越しの方】 〓 JR吹田駅東改札(北口)「JR吹田北口」1番のりばまたは阪急吹田駅「吹田市役所前」2番のりばから「桃山台駅前」ゆきか「山田樫切山」方面ゆきか「万博記念公園駅」ゆきの阪急バスに乗車し「佐井寺北」にて下車徒歩約10分。紫金山(しきんざん)公園内の名神高速道路のトンネルを抜けてすぐ。(バスの乗車時間は「JR吹田北口」から約11分、「吹田市役所前」から約14分) 〓JR吹田駅中央改札(中央口)「JR吹田」2番のりばまたは阪急吹田駅「吹田市役所前」1番のりばから「阪急山田」ゆきまたは「千里中央」ゆきの阪急バスに乗車し「岸部」にて下車徒歩約10分。紫金山(しきんざん)公園内。(バスの乗車時間は「JR吹田」から約14分、「吹田市役所前」から約9分) 〓阪急南千里駅「南千里」5番のりばから「JR吹田」ゆきの阪急バスに乗車し「佐井寺北」にて下車徒歩約10分。(バスの乗車時間は約14分) 〓JR岸辺駅で下車徒歩約25分。阪急正雀駅で下車徒歩約30分。 【車でお越しの方】 〓名神高速道路・中国自動車道・近畿自動車道「吹田ジャンクション・IC」から約20分。(五月が丘・佐井寺方面からお越しください。駐車場無料:44台) ![]() ※博物館の近くにはレストランやコンビニエンスストアはありませんので、昼食は各自でご用意ください。
ここ数日内に、吹田市内で活動する2つの市民団体の会員になりました。
一つは、吹田歴史文化まちづくりセンター(浜屋敷)、もう一つは、千里市民フォーラム。これらの両方が、自分たちによる、自分たちの地域のための活動を民の立場から熱く展開しています。 どうして僕がそれらの会員になったのか。地域博物館で勤務し、近現代史を担当する者にとって、現在の地域社会や市民の動向を知ることは重要だと思ったからです。また、そうした市民団体とつながっておくと、将来、自分が担当する展覧会開催時などに資料や情報の提供をしてもらいやすくなるなど、さまざまな連携が期待できます。 これまで、アフリカ、ヨーロッパ、西インド諸島(カリブ海)など、外国の博物館を中心に勤務し、また、2011年1月には、地域博物館の役割についての調査で、米国と西インド諸島に、2月から3月には、博物館における地域住民参加型の観光化についての調査で、シリア、ヨルダン、パレスチナに出張してきた経験から、地域博物館の地域社会における役割に強い関心を持つようになりました。カリブ海からの帰国後は、吹田の千里にある民博で研究員をしていましたが、2011年4月からは念願の地域博物館である吹田市立博物館で勤務をしています。歴史博物館は、ただ単に過去を学ぶ場(もしくは、学芸員が上から目線で過去を教える場)ではありません。利用者一人一人が歴史資料などの展示物やそこでのさまざまな活動を通してそれぞれの未来像を創造する、いわば地域課題の発見・解決のための拠点であるべきだと思っています。 そうした考え方をベースに、地域住民の皆さんと楽しく地域社会について考え、いろいろな実践をしていきたいと思っています。
4月29日( 金) から開催されていた平成23年度春季特別展「万博市民展」が7月3日(日)に閉会しました。1970年当時の万博ガイドブックやパンフレット、記念切手などを実際に手に取ってみていただけるハンズオンコーナーや、歌手・嘉門達夫さんの万博ピンバッジなど、いくつかの目玉があって、ご来館されたお客様の中には、当時を思い出しながら懐かしそうにご覧になる方、第2世代とも言うべき当時を知らない新たな万博ファンなど、数多くいらっしゃいました。監視員の女性たちに「監視員」としてだけでなく、ハンズオンコーナーを中心に来館者と交流を持つ役割を与え、「万博市民展―来館者の声記録日誌―」と題して裏紙を活用して即席で作ったファイルに来館者の声を会期中記録してもらいました。僕にとっては、ここからの情報が質量ともにすごかった。また、特別展の会期中4人雇用した監視員は1日1人の出勤だったので、別の日に出勤した監視員の記録を読み、日誌の来館者の声を別の来館者に橋渡しをするなど、来館者との交流に生かすことができました。吹田市立博物館ではおそらく初めての試みであり、まずまず成功したと言っていいと思います。記録日誌のアイデアは僕のものだとしても、特別展を担当したのは別の学芸員なので、その人の了解をもらって、来年度の館報にその報告を掲載したいものです。個々の市民の声が博物館の知を深く豊かなものにするだけでなく、市民の集合知を創造していくための媒体として博物館が機能できればうれしいです。
ところで、転職しました。
3月まで約3年間は、国立民族学博物館(民博)の研究員(専門:博物館学、博物館教育)でしたが、4月から吹田市立博物館の学芸員(担当:日本近世史・近現代史)になりました。4月以降も、とても楽しく仕事をさせていただいています。吹田の近世史や近現代史の資料調査・整理、研究、展示の準備、講座の企画運営等に携わっています。ここでは、毎日が博物館学のフィールド・ワークです。近現代史については大学でも勉強はしてきましたし、これまでの研究・業務でも関わってきましたが、まだまだ知らないことも多いですし、まして、吹田の歴史については知らないことばかりですので、これからしっかり勉強しなければなりません。また、5月25日からは民博と雇用関係にはない外来研究員にもなりました。博物館資源を活用したユニバーサル展示・教育に関する実践的研究を行っていくことになります。その研究成果を吹田市立博物館での学芸活動に役立てていきたいと思っています。 私が外国の博物館を渡り歩いていたことを知っている方の中には、なぜ日本の博物館に落ち着くのか聞いてくる方がいます。また、国立の民博に勤務していたことを知っている方の中には、なぜ市立の博物館に転職するのかを聞いてくる方もいます。理由は単純。外国の博物館も民博も任期付だったから。でも、自分の中の気持ちとしては、それ以上に外国を渡り歩き世界を知ったからこそ、地域に目が向くようになり、あえて地域博物館を選択した、ということが非常に大きいです。つまり、外国にいても日本にいても、住んだり仕事をしたりするのはどこか一定の場所であって、外国に住んだからと言って、突然さまざまな国籍や民族の人々と知り合ったり大きな仕事をするようになったりするわけでは必ずしもないということです。例えば、僕はアフリカに2年住んでいましたが、実は細かく言うと「アフリカ」の「ザンビア」の「首都ルサカ」の「カムワラ地区」に住み、仕事をしていたのであって、そこでの経験は必ずしも「国際的」ではなく、むしろ地域密着型だったのです。外国に長く住むと分かる(かもしれない)感覚です。 腰を落ち着けて地域博物館に関わることができるようになりましたので、これからも博物館活動についてこのブログを通じていろいろ発信していきたいと思います。
以下の研究例会は予定通り開催されます。
日本ミュージアム・マネージメント学会(JMMA) 平成23年度 第1回近畿支部研究例会 博物館教育論~イギリスの大学と博物館の現場から~ 日本の大学の学芸員養成課程において、「博物館教育論」が必修科目となるのがいよいよ1年後となりました。 そこでJMMA近畿支部では、博物館学で世界的に有名な英国国立レスター大学大学院博物館研究科において教鞭をとられているヴィヴ・ゴールディング博士をお迎えし、「Training Museum Educators: Museum and University Collaboration」と題して、英国における博物館教育論の授業や専門職養成などについてお話していただくことになりました。 また、同研究科修士課程を修了され、英国でエデュケーターとして勤務されていた黒岩啓子氏にもご登壇いただき、博物館教育の実践のあり方などについてご自身の経験を含めてお話していただく予定です。 大学関係者、博物館で教育普及を担当されている学芸員の方々、また博物館教育に興味を持っている学生の皆さんなど、たくさんの方のご参加をお待ちしております。 1.開催日時・会場日時: 平成23年4月17日(日) 13:00~17:00 (12:30開場)会場: 吹田市立博物館 講座室 (定員120名:先着順) 2.主催日本ミュージアム・マネージメント学会(JMMA)近畿支部 3.プログラム 12:30-13:00 開場・受付 13:00-13:10 開会の挨拶 井上 敏(JMMA近畿支部長・桃山学院大学 准教授) 13:10-14:30 講演: 「Training Museum Educators: Museum and University Collaboration」 Dr. Viv Golding (School of Museum Studies, University of Leicester)*日本語通訳あり 14:30-15:00 講演: 「博物館教育の実践~可能性と責任」 黒岩 啓子氏 (Learning Innovation Network代表)15:00-15:15 ― 休憩 ― 15:15-16:45 パネルディスカッション、Q&A16:45-17:00 閉会の挨拶 井上 敏(JMMA近畿支部長・桃山学院大学 准教授) 3.参加費: 無料 4.お問合せ・お申し込みE-Mail: s-inoue@andrew.ac.jp (なるべくメールにてお願いします)FAX: 0725-54-3202 (桃山学院大学 経営学部 井上 敏あて) 5.吹田市立博物館へのアクセス〒564-0001 吹田市岸部北4-10-1 TEL: 06-6338-5500 アクセスの詳細は http://www.suita.ed.jp/hak/riy/riy.html をご参照ください。 【電車・バスでお越しの方】 ·JR吹田駅「JR吹田北口」1番のりばまたは阪急吹田駅「吹田市役所前」2番のりばから「桃山台駅前」ゆきまたは「山田樫切山」方面の阪急バス2,3,15番に乗車し「佐井寺北」にて下車徒歩約10分。(バスの乗車時間は「JR吹田北口」から約11分、「吹田市役所前」から約14分) ·JR吹田駅「JR吹田北口」10番のりばまたは阪急吹田駅「吹田市役所前」1番のりばから「阪急山田」ゆきまたは「千里中央」ゆきの阪急バス6,7番に乗車し「岸部」にて下車徒歩約10分。(バスの乗車時間は「JR吹田北口」から約14分、「吹田市役所前」から約9分) ·阪急南千里駅「南千里」5番のりばから「JR吹田」ゆきの阪急バス1,2,3番に乗車し「佐井寺北」にて下車徒歩約10分。(バスの乗車時間は約14分) ·JR岸辺駅で下車徒歩約20分。阪急正雀駅で下車徒歩約25分。 【車でお越しの方】 ·名神高速道路・中国自動車道・近畿自動車道「吹田ジャンクション・IC」から約20分。(五月が丘・佐井寺方面からお越しください。駐車場無料:44台) ※博物館の近くにはレストランやコンビニエンスストアはありませんので、昼食は各自でご用意ください。 < 前のページ次のページ >
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